今日は”経営者が絶対に意識しなければいけない”ツキ”の考え方”について書いてみます。
経営者にとって大切なことがあります。それは「ツキ」を維持できているかどうか、そのことに意識を向けているかどうかです。「ツキ」とは運と読み替えても良いかもしれません。前職のコンサルタント時代に、この「ツキ」という考え方を教えて貰いました。これは今も非常に感謝している考え方の一つです。
マイナスな出来事の意味
経営者のメンタリングサービスとして「あとおし」を提供していますが、毎月経営者には色々な課題が押し寄せてきます。
特に事業意欲が高く、会社を成長させている経営者には何らかのマイナス要素がやってきます。人はプラスの要素もマイナスの要素も同じくらい受け取っています。会社を成長させているタイミングでは、経営者にとってツキのある状態、いわゆるプラスの要素が大きく作用しています。
しかし、同じだけマイナスの要素もやってきます。経営者がノリに乗っている時は、このマイナスを経営者個人は弾き返してしまうのですが、弾かれたマイナスの要素は経営者の周囲に飛び火します。経営者が乗っているタイミングに、家族の問題や側近の問題。または大切なお客様でトラブルが発生するのは、そうした経営者が弾くマイナスを周囲が受け取ってしまうことによって起きています。
一瞬ネガティブに感じられるマイナスな要素も、すべては自分が作り出している現象であると考えることが大切です。特にマイナスの要素は、経営者の周囲にある弱い部分に飛んでいきます。弱い部分が受け取ってしまうと考えた方が正しいかもしれません。そこは経営者にとっての弱点です。問題を無視するのではなく、向き合って解決していくことで弱点が無くなっていきます。
必要必然で出来事は起きる
世の中起きることは必要・必然
この考え方も原理原則です。どの様な出来事も、経営者にとって必要で必然的なタイミングでしか発生しません。ネガティブだと感じる課題も、それを乗り越えられるタイミングでしか起こらないと考えると、必ず道はあると信じることができます。さらに、起きる事象は経営者にとって何らかのアラートであり、気付きを促している可能性があります。
どんな出来事もマクロで見ればプラスに生成発展している
経営者にとって、その瞬間はネガティブに感じる出来事であっても、それはマクロで見ればプラスに生成発展します。つまりトータルで考えるとマイナスなことは何も無いと考えます。すると、起きた事象のマイナス面で一時的には動揺したとしても、落ち着いて対処することができるようになります。
全てはアラート
すべては必要必然であり、アラートとして教えてくれていることで、それを乗り越えたら弱点が改善され、プラスに生成発展していく。また、こうした課題が発生しているのは、自分にツキがある証拠であり、それだけ成長の可能性があることの証拠になります。
ツキを味方にできている経営者は、マイナスな要素をなるべく周囲から排除し、プラスの要素がやってくるように動きます。つまりツキの状態を維持するように行動や考え方を変えています。これはツキを維持管理するという原理原則ですが、経営者が意識し続ける必要がある考え方です。
会社は99.9%経営者で決まる
これも原理原則の一つですが、つまり経営者がツキを維持管理できれば、会社自体のツキも良い状態を保つことができます。ツキの状態が上がってくれば、マイナスの要素であってもプラスに転換して考えることができる様になります。プラスかマイナスかは視点の違いであり、そのマイナスの因子が何かを教えてくれるサインだと考えれば、それはやはりプラスなんだと考えることができる様になります。この状態になった経営者は怖いもの無しの無双状態に入ります。
ツキのある状態を意識し続ける
非科学的な様に感じるかもしれませんが、これは経営者にとって何よりも大切な考え方です。自分はツキがある。ラッキーだと意識できているかどうか。またツキの状態を維持できるような行動や考え方を自然と行なっているかどうか。もしも今、不運なことが起きるな。ツイテナイなと感じている場合、それは出来事のマイナス面に囚われてしまっている可能性が高いです。
課題はアラート ツキがあるから課題もやってくる
そう考えることができれば、課題と同じだけのプラスが待っていると信じることができます。プラスとマイナスは同じだけやってきているのですから、マイナスがあればプラスも必ずやってきます。どんな出来事にも多面的な視点があり、そのどの部分に光を当てるかによって、見える世界は変わります。
経営者にとって自分のツキを維持管理することは大切です。経営者とお付き合いをする中で教えて貰っていますが、素晴らしい実績を上げられている経営者はいつもツキを大切にされています。ツキを失わないために、どのように行動するのか。マイナスを排除するためにどの様に立ち振る舞うのか。その意識一つが大きな結果の違いに繋がります。